文部科学省と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は23日、来秋にも新たな宇宙飛行士を募集すると発表した。米国が主導する有人月探査計画に継続的に参加することを想定し、今後は5年に1回ほどの頻度で募集する計画という。今回選抜するのは数人。来秋ごろに募集を始め、1年ほどかけて選抜する見通し。
会見した若田光一飛行士(57)は「とてもやりがいのある仕事。国際宇宙ステーション(ISS)から月探査という新しいステップに移る中で、多くの人に興味を持ってもらい、若い人が月探査を切り開いてほしい」と期待した。
詳しい募集要領は来秋ごろに発表される。今回初めて、選抜に民間企業が参加するといい、民間の育成ノウハウやアイデアを活用した選抜や訓練を検討しているという。
日本人飛行士は、TBS記者だった秋山豊寛さんが1990年に初めて宇宙を飛んで以来、これまでに12人を数える。JAXAの飛行士は92年の毛利衛さんを皮切りに、94年には向井千秋さんが米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルに搭乗し、日本の有人飛行が本格化した。
毛利さんと向井さん、土井隆雄さんの3人は当初、シャトルの中で科学実験だけを担当する「ミッションサイエンティスト」だった。シャトルの操縦や運用、機器の操作は許されず、毛利さんは「お客さん扱い。NASAの飛行士とは雲泥の差だった」と振り返ったことがある。
日本人がシャトルの運用やIS…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル